+9の授業 / 演習 04

振り向きと体重移動

この演習で使う座学

01 / 振り向き

振り向き動作と体重移動

振り向きモーションとは?

現在向いている方向から別の方向へ
注意・視線・身体を移す動作のこと。

重要なのは、「単に身体を回転させること」ではない。

これらは、最終的なポーズが同じでも、
アニメーションのニュアンスはまったく違う。

振り向きは、
「キャラクターが、何を感じ、
何を考え、どう反応したかを
身体で表現する動作」
と説明できる。

なぜ振り向きを課題にする?

振り向きモーションには、
キャラクターアニメーションに必要な基礎が
非常に多く含まれる。

タイミングを学べる

振り向く速さによって感情が変わる。
速い振り向きなら、
「驚き」「危険」「焦り」「反射的な反応」に見える。
遅い振り向きなら、
「警戒」「疑い」「面倒」「余裕」「恐怖」などに
見える可能性がある。座学 03タイミング

つまり、同じ動作でも、
タイミングによって意味が変わる
というアニメーションの基本を学べる。

身体の連動を学べる

人間は基本的に、身体全体を一斉に回転させない。
たとえば自然な振り向きでは、
目 → 頭 → 胸・腰
(胸と腰は一緒に、腰は少し弱く)
のように順番に動くことがある。
逆に、何かに驚いた場合、
頭 → 胸 → 腰がほぼ一気に動くこともある。
この「部位ごとの時間差」が、
オーバーラップやフォロースルーなどの
アニメーションの考え方に繋がる。
座学 03フォロースルー・オーバーラップ

ポーズから考える

陥りやすいのが、
「フレーム1から順番に動きを付けていく」
という作り方。
しかし振り向きではまず、
重要なポーズを決めることが大切(ポーズトゥポーズ)。
座学 01制作工程

  1. 初期ポーズ
  2. 反応した瞬間
  3. 振り向き途中
  4. 振り向いたポーズ
  5. 落ち着くポーズ

などを考える。
特に重要なのは、
最初のポーズと最後のポーズだけではなく、
「途中の形」。
途中のシルエットが悪いと、動きが分かりにくくなる。

02 / 課題

課題

課題

個性を加えた
振り向きモーションをつくる。

シーン
cg_animation\scenes\lesson\turn\turn.mb
参考シーン
turn_sample.mb
※サンプル状態でブロッキングレベルの3割~5割
(つまり、モック~ラフ状態)
  • 60fps の240fモーション以内で作成。
  • ポーズトゥポーズのブロッキング状態までつくる。
    ※無理にポリッシュまで進めようとしなくて良い。

よくある失敗

全身が同時に回転する

頭・胸・腰が同時に動く。
→ ロボットっぽく見える。

動きが一定速度

最初から最後まで同じ速度。
→ 機械的に見える。

足が固定されすぎる

上半身だけ180度回る。
→ 身体構造的に不自然。

最後で急停止する

振り向いた瞬間に全パーツが停止。
→ エネルギーが突然消える。

「なぜ振り向くのか」がない

単純に、「0F:前 30F:後ろ」という動きになる。
→ 技術的には動いているが、演技になっていない。