+9の授業 / 座学 02

制作と提出のルール

Maya を開いてから、作ったものを提出するまでの決まりごと。

01 / ルールの考え方

なぜルールが必要?

名前の付け方と、データの置き場所。どちらも、チームで作るための土台。

命名規則とは?

制作の現場では、「命名規則(ネーミングルール)」がとても重要。
一見すると、ファイル名やオブジェクト名は自由につけても問題ないが、
実際の制作現場では、多くのスタッフが関わり、膨大なデータを扱うため、
名前の付け方ひとつで作業効率や品質に大きな差が生まれる。

命名規則を定める主な理由

誰が見ても内容が分かるようにするため

例えば、
「character_walk_v01」のような名前であれば、
「どのキャラクターの」「どんな動きの」
「何番目のバージョンか」が一目で分かる。
これにより、
他の人がデータを扱う際にも迷うことがなくなる。

作業の効率化

プロジェクトが進むにつれて
ファイル数は増えていく。
命名規則が統一されていないと、
目的のデータを探すのに時間がかかってしまうが、
ルールがあれば、検索や整理がしやすくなり、
無駄な時間を減らすことができる。

ミスの防止

似たような名前が混在していると、
間違ったデータを使ってしまうリスクが高まる。
特にチーム制作では、
小さなミスが大きなトラブルにつながることもあり、
命名規則はこうしたヒューマンエラーを
減らす役割も果たす。

プロとしての意識を持つため

命名規則を守ることは、
チームで働く上での基本的なマナーの一つ。
学生のうちから
この習慣を身につけておくことで、
実際の現場に入ったときにも
スムーズに対応できるようになる。

良い例

hero_run_v02bg_city_day_v01

内容・用途・バージョンが明確

悪い例

testdata1aaa

中身が分からない/探せない/ミスの原因

プロジェクト設定とは?

シーンに関する全データを、
ひとつの決まったフォルダ階層(箱)に
整理してまとめる仕組み。

制作の上では、3Dモデルのデータ(シーンファイル)だけでなく、
テクスチャ、音声ファイル、レンダリング画像など、複数のファイルを連携させて扱う。
これらをバラバラに保存せず、一元管理するのがプロジェクト設定の役割。

① リンク切れ(テクスチャ剥がれ)を防ぐ

プロジェクト設定すると、ファイルの場所が
「相対パス
(プロジェクトフォルダを基準とした位置)」
で記録される。
これにより、別のPCにデータを移動したり、
他の人とデータを共有しても、
テクスチャなどのリンクが切れるエラーを防げる。

② データの整理整頓

データを保存・読み込みする際、Mayaが自動的に、専用の場所に案内してくれるため、
ファイルが迷子にならない。

  • 3Dシーンscenes フォルダ
  • テクスチャsourceimages フォルダ

トラブルを防ぐための絶対的な鉄則

Mayaを開いたら、
まず最初に「プロジェクトの設定(Set Project)」を行う

開発の現場でも必ず行う設定なので、癖づけておくこと。

Maya 2025 のファイルメニュー(途中を省略)。プロジェクトの欄にある「プロジェクトの設定…」を黄色の枠で囲んでいる。
ファイル > プロジェクトの設定…メニューの下の方、「プロジェクト」の欄にある。
選んだら、授業のプロジェクトフォルダを指定する。
画面は Maya 2025(日本語)
02 / ルール一覧

ルール一覧

迷ったら、ここを見る。

名前の付け方の大前提フォルダ名・ファイル名

ルール補足
全角は使用しない全角のローマ字、
英数字(ABC・123)でもアウト。
パスを指定する際に、エラーの原因になる。
⚠️ フォルダに全角を使用する場合は注意が必要。
例外提出の自分のフォルダ名と Maya シーンは、
名前(フルネーム)を漢字のままでよい
単語と単語の間は
「 _ 」で区切る
スペースではなく、アンダーバーで区切るのが基本。
例:img_enemy_boss_fire.png
大文字と小文字を
まちがえない
ローマ字は大文字と小文字の認識をする場合がある。
判断に困るようなら、
すべて小文字にしておくのが無難。
長い命名にしないエンジンによっては、パスを含めたファイル名の文字数の上限があるため、
極力命名はシンプルにする習慣をつける。

Maya の初期設定

項目設定補足
プロジェクトMaya を開いたら、
まず最初に設定する
ファイル > プロジェクトの設定… で、
授業のプロジェクトフォルダを選ぶ
fpsアニメーション志望の場合:60 fps
自信がない場合:30 fps
Maya のプリファレンス(タイム スライダ)。フレームレートの欄の「60 fps」を黄色の枠で囲んでいる。
ウィンドウ > 設定/プリファレンス >
プリファレンス > タイム スライダ
1秒=60コマ/30コマ。
60fps の方が細かく付けられる分、
付けるコマも多い。
fps の意味座学 01fpsとは?
再生スピード60 fps → 60 fps × 1
30 fps → 30 fps × 1
Maya のプリファレンス(タイム スライダ)。再生スピードの欄の「60 fps x 1」を黄色の枠で囲んでいる。
fps と同じ画面の、下の方(再生)
この設定にすることで、再生時の動きが等倍になる。
fps 設定後に、念のため確認しておく
バックアップ必ずとるどんな理由であれ、
データの復旧できない状態=成果は出ていない。
理由座学 01バックアップ

プレイブラストの設定提出指定した場合のみ

プレイブラスト=ビューポートの再生を、
そのまま確認用の動画に書き出す機能。

項目設定意味
フォーマットqtQuickTime 形式(.mov)で書き出す
エンコーディングH.264一般的な動画の圧縮方式。軽くて、どの PC でも再生しやすい
精度100画質(100=いちばん高い)
表示サイズウィンドウからビューポートの大きさのまま書き出す
スケール1.00等倍(縮小しない)
ファイルに保存☑ 任意の場所へ保存チェックを入れて、保存する場所と名前を自分で決める

提出するものの名前

何を名前の形例
日付フォルダ年月日の6桁(年の下2桁・月・日)260424(2026/04/24)
自分のフォルダ学生番号_名前(フルネーム)
名前は漢字のままでよい
0000CG0000_高橋佐
Maya シーン学生番号_名前(フルネーム).mb
名前は漢字のままでよい
0000CG0000_高橋佐.mb
0000SC0000_高橋佐.mb
プレイブラスト
(指定した時のみ)
学生番号_名前
(小文字ローマ字フルネーム).mov
0000CG0000_tasuku_takahashi.mov
0000SC0000_tasuku_takahashi.mov

授業によっては、命名規則を変更する場合がある。
変更する場合、各授業の資料にて指定をする。

03 / 提出の流れ

提出の流れ

提出場所:Teams ドキュメント > General > 提出

  1. 1
    日付フォルダ

    提出の中に、日付フォルダを作成

    例:2026/04/24 の場合、フォルダ名は「260424」

    その日のフォルダが無い場合は、新規作成してください

  2. 2
    提出する

    日付フォルダの中に、自分のフォルダ(学生番号_名前)を作って入れる

    名前の形は、上の「提出するものの名前」

  3. 3
    先生が回収

    提出ファイルは「回収済※ここに更新するの禁止」フォルダへ移動します

  4. 4
    採点

    移動したファイルをもとに採点していきます

提出を忘れた場合

「提出忘れ猶予フォルダ」へアップして、報告すること